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2005年04月30日

おかっぱ少女・完成写真

ああ、そういえばと思ったのですが
普通は最初に出来上がりの写真があるんですよね。

私の場合は同時進行で作っているブログなので、そうはならないんだけど
UPが遅れているだけで、本体はできあがっているので
ちょっと写真をUPしてみます。

052.jpg


製作工程はまた後日。
どう作るかをいろいろ考えて遊んでくださいね〜。
posted by 羊毛工作人 at 01:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月28日

おかっぱ少女・その2

2. 体を作る

基本は前回の「赤いくつ」と同じ要領です。


007.jpg

腕にするための針金を巻き付けます。
今回はフラワー用ワイヤーの26番を2本撚りあわせてから使いました。
これはちょっとした試みなので、普通に24番を使っていただいてもOKです。


008.jpg

ウエストから上の胴体をおおざっぱに羊毛を巻いて形を作ります。
腕の針金の位置を固定する意味もあります。


009.jpg

巻いた羊毛をちょっと押し上げて、ウエスト部分の針金に錘を巻き付けます。
この錘は釣り用の板錘で、素材は鉛です。
水に直接接触がない限りは、この錘を使うのが一番扱いが良いと思います。

羊毛はとても軽いのが良いのですが、立ち人形にする場合はそれが弱点になります。
立たせるためにはある程度重みがないと安定しないので、適度に関節部分などに錘を入れます。


011.jpg

もう一本足用のワイヤーを足して、だいたい5頭身ぐらいを目安にワイヤーを切ります。
足の甲にもワイヤーが入るので、長めに切って下さい。


014.jpg

股関節の部分にも小さく切った錘を巻き付けます。
錘はほんの小さいものでかまいません。
ポイントはなるべく小さい面積にすることです。
錘をつけたところにはまったくニードルが入らなくなるので
その部分は形をつくることが難しくなるからです。

錘を入れるポイントはまだまだ試行錯誤しているところです。
股関節ではなく、膝でもよかったかな?とも思います。

二の腕の部分に羊毛をまきつけます。
手を別に作ります。指を一本ずつ作るのではなく、小さな塊から少し羊毛を引っぱって
指を5本作り、それをまとめた方が楽に作ることができます。


015.jpg

針金は2本撚ったうちの1本を手首の所で切って、一本を手の甲のところで輪にします。
輪にしたところに作った手をニードルで取り付けます。


017.jpg

手首から上に羊毛を巻きます。
肘やその裏などの関節の強弱を考えながら、ニードルで形を作っていきます。


019.jpg

この女の子は白いタイツをはいているようなので、タイツ用の布を作ります。
シルクガーゼにごく薄く羊毛を敷いて、石鹸水をかけます。
メリノなどの柔らかく細い繊維をお薦めします。
ビニール手袋もしくはビニール袋に手を入れて、充分に泡を立てながらゴシゴシこすります。
私は2割弱ぐらい縮んだところで手を止めています。


020.jpg

出来上がり。とっても柔らかです。


021.jpg

足を作ります。
足首の所にも錘を入れます。
膝上のスカートなので、足はよく見える所です。
ももやふくらはぎ、膝などのラインを充分想定しながら形にしていきます。


022.jpg

足首までとりあえず形にしてみました。
まだまだ仕上がりには遠いです。
posted by 羊毛工作人 at 10:08| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月25日

おかっぱ少女を作ります

今回はシンプルな立ち人形です。

村山知義というたいへんな功績を残された芸術家がいるのですが
その方が描いた少女を元に作ろうと思います。
たいへん力強い線で描く方だったので、色数は少ないのですが
立体感に気をつけたいと思います。



1. 顔を作る


001.jpg

今回のお人形は肌色を使いません。肌のベースは白い羊毛のみです。
私はシュロプシャーという種類の羊毛のウェッブタイプと、ロムニーの白を混ぜています。
シュロプシャーは弾力があるので巻きやすく、ニードルで形を作るのも早くできます。
メリノを使う場合は予め繊維をいろんな方向に重ねてから使ってください。

ハマナカなどのカラー原毛は普通トップと呼ばれる状態で繊維が均一に縦方向に揃ったものですが
ウェッブはカードをかけられる前の羊毛で、繊維同志は絡まっています。
混色するには不適切ですが、ニードルでの扱いはとても楽です。

パイプクリーナーに羊毛を巻いて顔の形になるようにニードルで整えます。
このお人形は顔を真っ白にするので、立体感を重視します。
おでこ・頬・顎にも羊毛をのせて、しっかりと顔の強弱をつけます。
目のくぼみはニードルで作ってもハサミで切り取って作ってもかまいません。


002.jpg

目を作ります。真っ黒ではなく少し紺色を混ぜると、良い雰囲気がでます。
目の縁取りはわずかに細く取った羊毛でかたどります。
瞳は灰色を入れました。
首の部分も羊毛を巻いて作っておきます。


003.jpg

髪の毛をつけます。
綺麗な線を強調するために、今回は毛糸を使いません。
ヘルメットのようにならないように、顔とのバランスを見ながら刺していきます。


004.jpg

前髪・顔の横・後ろ髪などの真っ直ぐとしたラインは、予めニードルで作っておいてから
頭につけていきます。


005.jpg

髪の毛完成。


006.jpg

口は少量の赤い羊毛を載せてから横のラインをニードルで刺します。
糸を一本通して口のラインを作ってもOKです。
口角を深く刺すのがポイントです。

普段私はまゆのある顔を作りません。
まゆは顔の表情の重要なポイントなので、充分に気をつけてください。
村山知義さんの描く顔はもっとシンプルですが、よりレトロな感じを強調してみました。
顔は完成です。
posted by 羊毛工作人 at 19:33| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月16日

制作過程(その3)

6. 服を作る

ニードルで作る人形は、普通の人形のような耐久性はありません。
(もちろん形が単純であればその範疇ではないけど)
なので着せ替え人形ではなく、服は直接人形にとりつけます。

この方法で良いところは、きちんと体に沿わせて綺麗なラインを出せることです。
そして服の耐久性よりも見た目のほうを優先できることも大きいです。
私は型紙を作ることができないけど、人形に直接沿わせながら服を着せています。


17.jpg

シルクガーゼにごく薄く羊毛をのせ、石けん水でフェルト化して服の布を作ります。
普通にフェルトシートを作るよりも柔らかく、伸縮性があり、透け感を得られます。

ここでは黒系の布にするため、あらかじめシルクガーゼを黒に染めました。


18.jpg

何枚か色違いの黒い布と、頭につける帽子用の白い布を作っています。


19.jpg

上の服から作ります。アンデルセンの国であるオランダの民族衣装を少し取り入れます。
腕部分と胸部分はあらかじめニードルで羊毛を刺して袖口・襟口を作っておきます。
その後フェルト化した布を体にあて、裁断しながらニードルで固定します。

19.jpg

上半身は完成。

21.jpg

下のスカート部分です。
全部作った布でコーディネイトすると思い印象になってしまい、少女らしさに欠けるので
ここはウールの布を使いました。
ギャザーを寄せるためにウエストのところを波縫いします。

22.jpg

裏返した状態。
スカート丈を決めて折り返します。筒縫いしたところも縫い代をアイロンで割ります。
それぞれまつり縫いをしておくと、不用意にほつれることはありません。

23.jpg

ウエスト部分をニードルでさして、体にとりつけます。
このウールの布は織りが荒いので十分繊維がひっかかります。


24.jpg

下のスカートは完成。

25.jpg

上のスカート(もしくはエプロン?)を作ります。
下のスカートと同じく、まずはギャザーを寄せます。
フェルト化してある程度ほつれにくくなっているので、切った端の処理はなくても大丈夫。
これは筒縫いなどもせず、そのままウエストにニードルで固定します。

26.jpg

その後ウエストベルト部分も布から切り出して、ウエストにニードルで刺して固定します。
ウエストはとくにキュッと深く刺して、綺麗なラインを作ることをこころがけます。

27.jpg

完成。


28.jpg

頭にはレースの帽子を被ります。
この白い布はシルクの楊柳をフェルト化したもので、縮んだ楊柳がさらに強調されて
独特の感じがでています。

布の端は特に縮んで厚ぼったくなっている部分ですが、これを帽子の端にくるように
適当にぬのを伸縮させながら様子を見ます。
これはニードルで刺すと穴が目立つので、刺繍糸でところどころ縫い止めます。
こちらも頭に沿わせて縫いながら、きりのいいところで裁断していきます。


29.jpg

帽子も完成。


30.jpg

人形が完成したので、ポーズを取ってみました。


他にも少々小道具をつけるつもりですが、人形制作はこれでおしまいです。
お疲れさまでした。


次はもうちょっと小さいモノをご紹介しますね。
posted by 羊毛工作人 at 11:11| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月15日

制作過程(その2)

引き続き、昨日済んだ作業をご紹介します。


4. 腕を作る

8.jpg


まずは手の指を作ります。
細いニードルを入手してから、短時間で作られるようになりました。

9.jpg


腕の長さはちょっと長めに設定しています。
手のひらにくる針金を輪の形にしてから、先ほど作った手指のパーツをつけます。
その後羊毛を巻いて腕の肉付けをしていきます。

10.jpg

両腕完成。


5. 足を作る

11.jpg


今回は特殊なケースでたいへん申し訳ない!と思うのですが
足は途中で切られた状態です。
パイプクリーナーも膝下真ん中でカット。
フラワー用の針金は義足とつなぐために残しておきます。


12.jpg


義足は木で作ります。
これは足首から下の部分。桜の角材を彫刻刀で彫ります。
丸刀1本しかもってないけど、これぐらいはできます。

13.jpg


支えの棒を作って、足部分とつなげます。
棒はラワン材の丸棒を削り、ピンバイスで穴をあけて差し込みます。
特に接着剤は必要ありません。
ピンバイスは写真に載っている小さなドリルで、手動で穴をあけることができます。

14.jpg


空けた穴に針金を差し入れて固定。片足完成。


15.jpg


もう片方の足は普通の棒状のものを作りました。
上端をすこしくりぬいてカップ状にして、足をその中に入れ込んでいます。
こちらはカツラの丸棒を使いました。

16.jpg


足は完成。
この後は服を作ります。
posted by 羊毛工作人 at 09:35| Comment(2) | TrackBack(8) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月14日

おおまかな制作過程

昨日からDF出展用にアンデルセン童話の「赤いくつ」を
題材にした人形を作り始めました。
これは「人魚姫」「マッチ売りの少女」と一緒に並べて展示します。

お話を覚えている人なら印象に残っていると思います。
主人公の少女は足を斧で切り落として(!)赤い靴と決別するので
両足が義足になってしまうのです。
その状態の彼女を作るつもりなのですが、どうなることやら?

本来ならまずは制作行程の少ないものを詳しく載せていくべきなのですが
おおざっぱに合間をみて写真撮っていますので
「こんなかんじで作っています」というのを楽しんでくださいね。

1, 顔を作る。

1.jpg


いきなり生首状態でごめんなさい!
パイプクリーナー上端にボール状に羊毛を巻いて作ります。
目を窪ませ、上間蓋・下まぶたをつけたほうがより雰囲気がよくなります。


2. 胴体を作る

2.jpg


腕用の針金をパイプクリーナーに巻き付けます。
私はフラワー用の24番を愛用しています。
パイプクリーナーにも24番をグルグルと巻き付けます。
体内の針金は人間の骨格なので、強度を付けて重みを出します。

3.jpg


パイプクリーナーで両足を作ります。
私はだいたい5頭身の検討でサイズを決めますが、余裕は十分に持たせます。
二の腕の部分に羊毛を巻き付けます。
この時の羊毛は、普通の白い羊毛で大丈夫。

4.jpg


お尻から太ももまでの羊毛を巻き付けます。
太ももよりお尻のラインを丁寧に作ります。
この時も白い羊毛でOKです。


3. 髪の毛をつける

5.jpg


今回はアルパカシルクをメインに混色した羊毛で糸を紡ぎました。
紡いだ糸は糸巻きに巻いてから蒸すので、撚りが下手でもまっすぐな糸に仕上がります。
その後糸巻き器で玉にします。

6.jpg


針に糸を通して少しずつ髪の毛を増やしていきます。
今回は髪をアップした状態の女の子なので、そんなに苦労はありません。

7.jpg


髪の毛の出来上がり。
大部分が帽子に隠れてしまう予定なので、作ってもしょうがないのですが
見えないところもある程度ちゃんと作ったほうが、綺麗なラインが得られると思っています。


昨日はココまで。
この後の経過はまた後ほど・・・
posted by 羊毛工作人 at 06:43| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月04日

これはオススメ!という本について

ニードルフェルトはとても簡単な手法です。
完成度や新境地を求めなければ、とくに学ぶべきところもありません。
実際のところ、私もニードルを誰かから教わったというわけではないのです。

羊毛の専門店などでちょっと教えてもらったり、教室に参加したり
というほうが体験としてもおもしろいのですが、遠方の場合は無理ですよね。
そこでオススメのフェルトの本を、ご紹介します。


■ 手づくりのフェルト羊毛の犬(わんこ)たち   ?レディブティックシリーズ―クラフト

 これは羊毛専門店のアナンダのスタッフが作った本なので、題材としては犬だけなんだけど
 手法や羊毛については盛りだくさんです。
 なんといっても写真がとにかく細かく載っているのも、初心者向きです。
 
■ はじめての糸紡ぎ  スピナッツ編

 紡ぎといえばスピナッツ。私は本格的な紡ぎをするつもりはありませんが
 刈った羊毛を知るところから始まる「紡ぎの旅」の手引き書として眺めています。
 手作りスピンドルや羊毛の染め方まで書かれています。

■ 24のフォルム わたしのフェルトバッグ  文化出版局

 やっぱり石けん水を使ったフェルトの本も、ぜひ参照するべきだと思います。
 フェルトバッグといえばこの方、橘記子さんです。
 たくさんあるので、どの本でもかまわないと思いますが
 私の持っている本をあげてみました。

■ フェルトメーキング―ウールマジック  青幻舎

 京都で教室をされている大御所・ジョリーさんの本です。
 石けん水を使ったフェルト作りの解説が、人形から大きなマットまで
 幅広く紹介されています。
 フェルトについてのデータ等はちょっと疑問もあるのですが
 この本を見ながらいろいろ挑戦できるのは、とっても楽しいです。


日本でフェルトや羊毛について知ることができる本、というのは
とても限られています。手軽なニードルを使う人が増えてきているけど
良い本がなくて、という意見もあると思います。
私も洋書を多少取り寄せてはみたのですが、あまり参考にはなりませんでした。

自分で本を作る、というには知識不足だし恐れ多いのですが
実際に作っているところを見る、というのはとてもわかりやすい手がかりなので
できれば年内にでも制作に関するDVDを作りたいと思っています。
これは専門とする方にお願いするので、グレードの高いものに仕上がると思います。
posted by 羊毛工作人 at 05:55| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月01日

使っている素材について

私の作る人形は、小学生の時の「工作」の感覚が強いです。
基本は羊毛だけど、とくに羊毛でなければならないという執着がないのです。
用途にあえばなんでも使う。
選ぶ素材は多ければ多いほど表現の幅が増えて良い!と思っています。

使っている素材を参考にしてみてください。


anandairo.jpg

これはリンクで紹介している羊毛のお店「アナンダ」の色見本です。
化学染色されたカラー羊毛で、メリノとロムニーの2種類の羊毛を扱っています。


kusaki.jpg

これも同じくアナンダのもので、草木染めされた羊毛の色見本。
写真では伝わりにくいのですが、色の幅がまったく異なります。
経年で退色するものだけど、草木染め羊毛がなければ表現できないものがたくさんあります。
単価が高いので、最近は自宅で染めることが多くなりました。


silk.jpg

これはシルクです。ツヤも色味も繊維の状態もそれぞれ異なります。
人形の髪用に少し入れたり、目に輝きを加えたいときに使ったりしています。
少量使っただけでも、「なんか違うな〜」という仕上がりと期待できます。


yaku.jpg

こちらは獣毛。茶色がキャメル(ラクダ)、濃茶がヤク、白がアルパカです。
アルパカはナチュラルな毛色がたくさんあります。
いずれも羊毛では得られない色と手触りがたまりません!
ヤクは土の色を表したり、動物の目の色として活躍しています。
アルパカは紡ぎの時によく使っています。


rami.jpg

これはラミー。「麻」です。
ちょっと光沢があって、おもしろい素材です。
もっと色んな手法でフェルトに取り入れてみたいけど、保留中。


ito.jpg

リンク集にあるお店「アブリル」で買った変わり糸。
人形用のストールを編んだり、ザルを編んだり、芝を表してみたり、すごく重宝。


tumugi.jpg

人形の髪用に紡いだ毛糸です。
少量だけで良いので、スピンドルで紡ぐようにしています。
普通の毛糸は紡いだ糸を2本以上よりあわせていますが
私は表情がおもしろいので、単糸の状態でのみ使っています。
一度自分で紡いだ髪を使うと、市販の糸では物足りなくなります。


その他、シルクガーゼやシルクオーガンジーなどもよく使う素材ですが
また次の機会にご紹介します。
posted by 羊毛工作人 at 07:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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