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2005年04月16日

制作過程(その3)

6. 服を作る

ニードルで作る人形は、普通の人形のような耐久性はありません。
(もちろん形が単純であればその範疇ではないけど)
なので着せ替え人形ではなく、服は直接人形にとりつけます。

この方法で良いところは、きちんと体に沿わせて綺麗なラインを出せることです。
そして服の耐久性よりも見た目のほうを優先できることも大きいです。
私は型紙を作ることができないけど、人形に直接沿わせながら服を着せています。


17.jpg

シルクガーゼにごく薄く羊毛をのせ、石けん水でフェルト化して服の布を作ります。
普通にフェルトシートを作るよりも柔らかく、伸縮性があり、透け感を得られます。

ここでは黒系の布にするため、あらかじめシルクガーゼを黒に染めました。


18.jpg

何枚か色違いの黒い布と、頭につける帽子用の白い布を作っています。


19.jpg

上の服から作ります。アンデルセンの国であるオランダの民族衣装を少し取り入れます。
腕部分と胸部分はあらかじめニードルで羊毛を刺して袖口・襟口を作っておきます。
その後フェルト化した布を体にあて、裁断しながらニードルで固定します。

19.jpg

上半身は完成。

21.jpg

下のスカート部分です。
全部作った布でコーディネイトすると思い印象になってしまい、少女らしさに欠けるので
ここはウールの布を使いました。
ギャザーを寄せるためにウエストのところを波縫いします。

22.jpg

裏返した状態。
スカート丈を決めて折り返します。筒縫いしたところも縫い代をアイロンで割ります。
それぞれまつり縫いをしておくと、不用意にほつれることはありません。

23.jpg

ウエスト部分をニードルでさして、体にとりつけます。
このウールの布は織りが荒いので十分繊維がひっかかります。


24.jpg

下のスカートは完成。

25.jpg

上のスカート(もしくはエプロン?)を作ります。
下のスカートと同じく、まずはギャザーを寄せます。
フェルト化してある程度ほつれにくくなっているので、切った端の処理はなくても大丈夫。
これは筒縫いなどもせず、そのままウエストにニードルで固定します。

26.jpg

その後ウエストベルト部分も布から切り出して、ウエストにニードルで刺して固定します。
ウエストはとくにキュッと深く刺して、綺麗なラインを作ることをこころがけます。

27.jpg

完成。


28.jpg

頭にはレースの帽子を被ります。
この白い布はシルクの楊柳をフェルト化したもので、縮んだ楊柳がさらに強調されて
独特の感じがでています。

布の端は特に縮んで厚ぼったくなっている部分ですが、これを帽子の端にくるように
適当にぬのを伸縮させながら様子を見ます。
これはニードルで刺すと穴が目立つので、刺繍糸でところどころ縫い止めます。
こちらも頭に沿わせて縫いながら、きりのいいところで裁断していきます。


29.jpg

帽子も完成。


30.jpg

人形が完成したので、ポーズを取ってみました。


他にも少々小道具をつけるつもりですが、人形制作はこれでおしまいです。
お疲れさまでした。


次はもうちょっと小さいモノをご紹介しますね。
posted by 羊毛工作人 at 11:11| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。
これまで製作過程を本当に本当に興味深く拝見させていただきました。
気になっていたのは体の土台でしたので自分も工夫して作製してみたいと思います。私はまだ石けん水を使用するフェルトは経験がないのですが、ニードルのみでフェルト化する方法と組み合わせると羊毛を多様に利用できそうでこれからが楽しみです。
参考になることばかりで私にとっては大きな大きな収穫となりました!
ありがとうございました!!
Posted by ちにた at 2005年04月16日 16:01
ちにたさん、お付き合いありがとうございました。
すごくおおざっぱで申し訳ない!かぎりです。
コメントいただくとすごくUPするのが楽しかった〜。

ニードルは手軽でいいのですが、なだらかさや頑丈さは
得られないので、ぜひ石けん水のほうも挑戦してください。
Posted by スズキ at 2005年04月16日 17:43
こんにちは!
鈴木さんはやっぱりすごーい!!
少女のすっごいやさしい感じが、おもいっきり表現されてて☆

もー、感動です!
こんなに細かく写真を載せてもらえて
すごーく勉強になります☆

これからもすんごい楽しみにしてるので、
たくさん載せてくださいねー!!
毎日遊びにきちゃいます(笑)
Posted by tomo at 2005年04月16日 18:45
tomoさん、どうも〜!
人形作った?
毎日は無理だけど、1週間に1度ぐらいの更新を
HPとあわせてできたらいいんだけどね・・・
Posted by スズキ at 2005年04月17日 06:20
フェルトって、使い方によってはただ甘いだけの雰囲気になってしまいそうなのに、なんとも上品な愛らしさをたたえた人形が製作される課程を見せていただけて、3回ともとても楽しみにしていました。
ただ、お節介で申し訳ないんですが、アンデルセンはオランダではなくデンマークの作家では・・・?ごめんなさい、ほんとに余計な指摘かも・・・ ただ、公の場に展示されるかもしれない作品なので、ちょっと気になってしまって。
倉庫も蔵も、作品を拝見させていただいては「ほっ」としています。優しい作品ばかりですね。
Posted by やざき さとみ at 2005年04月18日 17:43
やざきさん、こんにちは。
ご指摘ありがとうございます。あら、ほんと。こういう肝心なところの間違いがとっても私らしいところでございます(笑)。
あちこちの国を旅行した作家さんなので、まあいいか!

私は何かと長続きするタイプではないのですが、羊毛の優しい手触りにはいろんなビジョンを感じています。
ほんとに楽しんでいただけて良かった〜と思います。
Posted by スズキ at 2005年04月18日 18:08
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