ニードルで作る人形は、普通の人形のような耐久性はありません。
(もちろん形が単純であればその範疇ではないけど)
なので着せ替え人形ではなく、服は直接人形にとりつけます。
この方法で良いところは、きちんと体に沿わせて綺麗なラインを出せることです。
そして服の耐久性よりも見た目のほうを優先できることも大きいです。
私は型紙を作ることができないけど、人形に直接沿わせながら服を着せています。

シルクガーゼにごく薄く羊毛をのせ、石けん水でフェルト化して服の布を作ります。
普通にフェルトシートを作るよりも柔らかく、伸縮性があり、透け感を得られます。
ここでは黒系の布にするため、あらかじめシルクガーゼを黒に染めました。

何枚か色違いの黒い布と、頭につける帽子用の白い布を作っています。

上の服から作ります。アンデルセンの国であるオランダの民族衣装を少し取り入れます。
腕部分と胸部分はあらかじめニードルで羊毛を刺して袖口・襟口を作っておきます。
その後フェルト化した布を体にあて、裁断しながらニードルで固定します。

上半身は完成。

下のスカート部分です。
全部作った布でコーディネイトすると思い印象になってしまい、少女らしさに欠けるので
ここはウールの布を使いました。
ギャザーを寄せるためにウエストのところを波縫いします。

裏返した状態。
スカート丈を決めて折り返します。筒縫いしたところも縫い代をアイロンで割ります。
それぞれまつり縫いをしておくと、不用意にほつれることはありません。

ウエスト部分をニードルでさして、体にとりつけます。
このウールの布は織りが荒いので十分繊維がひっかかります。

下のスカートは完成。

上のスカート(もしくはエプロン?)を作ります。
下のスカートと同じく、まずはギャザーを寄せます。
フェルト化してある程度ほつれにくくなっているので、切った端の処理はなくても大丈夫。
これは筒縫いなどもせず、そのままウエストにニードルで固定します。

その後ウエストベルト部分も布から切り出して、ウエストにニードルで刺して固定します。
ウエストはとくにキュッと深く刺して、綺麗なラインを作ることをこころがけます。

完成。

頭にはレースの帽子を被ります。
この白い布はシルクの楊柳をフェルト化したもので、縮んだ楊柳がさらに強調されて
独特の感じがでています。
布の端は特に縮んで厚ぼったくなっている部分ですが、これを帽子の端にくるように
適当にぬのを伸縮させながら様子を見ます。
これはニードルで刺すと穴が目立つので、刺繍糸でところどころ縫い止めます。
こちらも頭に沿わせて縫いながら、きりのいいところで裁断していきます。

帽子も完成。

人形が完成したので、ポーズを取ってみました。
他にも少々小道具をつけるつもりですが、人形制作はこれでおしまいです。
お疲れさまでした。
次はもうちょっと小さいモノをご紹介しますね。


これまで製作過程を本当に本当に興味深く拝見させていただきました。
気になっていたのは体の土台でしたので自分も工夫して作製してみたいと思います。私はまだ石けん水を使用するフェルトは経験がないのですが、ニードルのみでフェルト化する方法と組み合わせると羊毛を多様に利用できそうでこれからが楽しみです。
参考になることばかりで私にとっては大きな大きな収穫となりました!
ありがとうございました!!
すごくおおざっぱで申し訳ない!かぎりです。
コメントいただくとすごくUPするのが楽しかった〜。
ニードルは手軽でいいのですが、なだらかさや頑丈さは
得られないので、ぜひ石けん水のほうも挑戦してください。
鈴木さんはやっぱりすごーい!!
少女のすっごいやさしい感じが、おもいっきり表現されてて☆
もー、感動です!
こんなに細かく写真を載せてもらえて
すごーく勉強になります☆
これからもすんごい楽しみにしてるので、
たくさん載せてくださいねー!!
毎日遊びにきちゃいます(笑)
人形作った?
毎日は無理だけど、1週間に1度ぐらいの更新を
HPとあわせてできたらいいんだけどね・・・
ただ、お節介で申し訳ないんですが、アンデルセンはオランダではなくデンマークの作家では・・・?ごめんなさい、ほんとに余計な指摘かも・・・ ただ、公の場に展示されるかもしれない作品なので、ちょっと気になってしまって。
倉庫も蔵も、作品を拝見させていただいては「ほっ」としています。優しい作品ばかりですね。
ご指摘ありがとうございます。あら、ほんと。こういう肝心なところの間違いがとっても私らしいところでございます(笑)。
あちこちの国を旅行した作家さんなので、まあいいか!
私は何かと長続きするタイプではないのですが、羊毛の優しい手触りにはいろんなビジョンを感じています。
ほんとに楽しんでいただけて良かった〜と思います。